オファー交渉のポイント

人材採用時に良い方が見つかったとなっても、入社いただかない限りは意味がないということは言うまでもありません。

ここでは、良い候補者を採用するために知っておくべきオファープロセスのポイントについてまとめております。

目次

オファープロセスとは

オファープロセスにて実施するタスクとしては以下があります。

  1. オファー条件・諸条件の決定
  2. オファーレターの作成・送付
  3. オファーレターの回収(候補者が内定を承諾)

オファープロセスをどう進めるかによって、候補者のオファー承諾率が異なります。

通常、オファー承諾率は、70〜80%になることが一般的であり、もし、貴社が70%を下回っている場合は、オファープロセスを改善することで、オファー承諾率が上がる可能性があります。

オファープロセスにおけるポイント

オファーはスピードが重要

基本的に面接を受ける候補者は、1社だけに応募していることは少なく、貴社の他にも面接を受けていることが多いです。特に優秀な候補者であればあるほど、他社からもオファーが出る可能性があります。

それゆえ、貴社がオファープロセスに時間がかかっていると、他社に採用が決まってしまうことがあります。

良い人材であれば、なるべく間髪を空けずにオファーを出すことが望ましいです。遅くても最終面接を実施してから5営業日以内にはオファーを出す必要があります。

オファー提示額は、現職を上回っていることが最低条件

オファー提示は、基本的に候補者の現職の給与を上回っていないと承諾頂くことが難しいです。

その理由としては、以下の通りとなります。

1,フィリピン人の転職理由の理由の一つは給与を上げるため

2,転職先の6ヶ月の試用期間で解雇される可能性があるので、現職の給与を下げて、そのリスクを取りに行かないため

現職より、どれぐらい給与を上げることが望ましいかと言うと、5%〜20%になることが多いです。

5%〜20%で幅が広いのは、給与が低ければ低いほど、上昇率が高く、給与が高ければ高いほど上昇率が低くなります。例えば、現職の給与が20,000ペソの方であれば、4,000ペソの給与上昇で20%になる一方、80,000ペソの方であれば、4,000%ペソの給与上昇は、5%に留まります。

ただし、給与を下げてでも転職を希望する例外が一点だけあります。

公共交通機関が脆弱なフィリピンにおいて、通勤は、時間・お金・エネルギーを消費します。そのため、近年では、WFH(在宅勤務)の求人が人気があり、WFHがある求人については、給与を下げてでも転職したいという層が一定数おります。

オファーレター送付後は、回答期限を切る

オファー提示をした後、回答期限を切る必要があります。

その理由として、回答期限を切らないと候補者は新しい面接を受ける可能性があります。また、回答期限を切らないと候補者によっては決めきれず、返事がいつまで経っても来ないということもあります。

回答期限としては、1週間、ないしは、翌週金曜日などが、短すぎず、長すぎずで妥当なところかと思います。

まとめ

以上がオファープロセスのポイントであります。

冒頭でも述べましたが、統計上のオファー承諾率は70%〜80%となります。

70%を下回っている場合は、貴社のオファープレセスは改善の余地がある可能性があります。

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